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一本化と超低利
このサイトでは借金相談をしていました。(平成15年末迄)
この「借金相談」、5回に1回は 「借金で苦しいので低金利に借り替えて一本化したい」 というのが舞い込んできます。経験上、こういう思考に流される方の気持ちはよくわかっているつもりです。
例に挙げるのは「借金一本化で300万、年利2%、担保無」。
まず、製作者に言わせれば 「一本化」 というコトバを知っている時点で問題です。
そも、この「一本化」というコトバは闇屋さんの慣用句です。
貸金業が借り入れ先の限定化を奨励していることは事実ですが、銀行を含めてまっとうな金融屋が対外的に「一本化」という語句を使うことはまずありません。
「一本化」したい借金が半ば腐っていることは本人以外には誰でもわかります。
慈善事業でないかぎり、それなりの利益を求めるのが商売であり経済活動です。
特に金融業は利己的なローリスクを追求している商売なので、こんなことに応じるはずがありません。
そして超低利、「2パー」の金利でお金が借りられるでしょうか?
もちろん答えは 「NO」です
まず、「貸金の性質」に対する考え方。
貸金業は「貸倒れ」を避けて通れません。
ひとつの業者が貸している総額(貸付残高)で年間5%くらいが回収不可能になると経営が傾きます。(某経済誌より)
もちろんこれは「逃げちゃった」だけではなく破産されたりした場合も同じです。
(実際の支店レベルでいう「未回収」とは別ものです)
中堅のサラ金さんを例に挙げますと、300億程度の貸付高をもっている業者は一人あたり平均で30万円前後、大体10万人のお客さんを抱えていますが、そのうちの10人が返せなくなると300万の損害になります。
ところが先の「一本化」で一人あたり300万を貸したとすると、たった一人の貸倒れだけで300万の損害になります。
つまり1人あたりの「重さ」が中堅サラ金の10倍であることになります。
よって顧客管理や与信管理は中堅のサラ金よりも10倍のリスクを背負う事になるはずです。
この観点から考えるとヤミ金の金利がサラ金の10倍というのは確かに経済活動の基本には忠実であると思います。(ムチャクチャな言い草ですがスジは通ってるでしょ?)
こう考えると、サラ金より安い金利でサラ金よりリスクの高いカネを貸し付けるのはありえないことがお判りでしょう。
太陽が東から昇る限りありえませんね。こういうことは。
そして、「商売として成り立つか」という考え。
普通のサラ金さんでも顧客数が1万人を超える支店はかなり大規模といえます。
見たことも聞いた事も無い会社(?)が単独で何十万人の顧客を抱えていることは考えられません。
仮にこれがまっとうだとしましょう。
一人あたり300万貸すわけですから10人で3000万、100人の顧客で3億の資金が必要になります。
3億の投資で年間に得られる利息収入は600万円。
1年で1人貸倒れになると電話番のバイト代すら出ません。
それ以前に管理経費が出ませんので経営が成り立ちません。
そも、3億も投資できるヒトが年間600万の利益で満足できるとも思えません。
3億の投資で600万の利益で満足できるなら、製作者なら貸金業をやるより銀行に預ける。
その方がリスクは少ないし金利も高い。
では、「2パー」はダメでも「12パー」なら大丈夫か?
もちろん大丈夫なワケがない。
2パーが12パーになったところで変わるほどサラ金の顧客状況はよろしくありません。
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